脂肪を燃やしてダイエット
断食でダイエット効果が得られると聞いて、「食べないんだから痩せるのは当たり前」と感じたあなた、実はちょっと違うのです。プチ断食で痩せるのは、食べないことによるカロリーカットが理由ではないんです!
断食のダイエット効果について
断食をすると、食べ物が胃腸に入らなくなるため、内臓が消化活動をお休みできます。すると、排泄行動が活発になります。お腹がスッキリしちゃうというワケです。
加えて、普段体内酵素が消化活動に使っていたエネルギーが脂肪燃焼に使われるようになります。
そもそも、なぜ体脂肪がついてしまうのでしょうか?
答えは、エネルギーを体に蓄えるためです。
しかし、体に蓄えられているエネルギーは、体脂肪だけではありません。肝臓や筋肉にだって、グリコーゲンという形でエネルギーが蓄えられているんです。
そして、体内の栄養が不足した場合、消費される優先順位は、グリコーゲンなどの備蓄エネルギーからなんです。つまり、グリコーゲンを使い切らないと、体脂肪の燃焼が始まらないということ。
断食では、内臓を空っぽにすることで備蓄エネルギーを使い切り、体脂肪の燃焼を進めることができるので、ダイエット効果が生まれるというわけ。決して食べずにカロリーを抑えているから、という単純な理由ではないのです。
ウォールストリートジャーナルの記事に注目!
世界的に発行されている経済新聞「ウォールストリートジャーナル」で、断食のダイエット効果が特集されていたので注目してみました。
記事によれば、英国などで出版されているダイエット本では断続的なカロリー制限法の利点を宣伝するため、通常の食事を5日間続け、その後2日間は軽い断食を勧める「5:2ダイエット」などの研究が盛んになっているとか。
1日1回、1200~1600kcalの食事を摂り、24時間以上何も食べないといったダイエット法を約5年続け、62kgの減量に成功した例もあると言います。
もちろんこれは極端な例ですが、人間の場合、断続的なカロリー制限は短期的な減量につながるといったデータがあるのは事実。科学者によれば、数日の間、摂取カロリーを極端に減らし、他の日は普通に食事を摂るという習慣は、日常的に摂取カロリーを1200~1500キロカロリーに抑えるのと同じか、それ以上の効果があると考えられているんです。
つまり、断続的にプチ断食をしていると、ダイエット効果が得られやすいということですね。今後も研究が続けられるようですが、プチ断食で痩せる結果が出ているのは、ある程度の根拠があると言えそうです。